英検1級(英検(英語検定)対策基礎講座)

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英検1級

英検1級は、大学上級レベルと想定されています。非常に難易度の高い語彙が出題されることでも良く知られています。日頃から、英字新聞(オンラインでは:Japan Timesなど)や洋書を読んだり、ラジオの英語放送を聴くなどして、より多くの英単語・熟語に触れておくことをお薦めします。

<英検1級の1次試験の構成について>
1級の一次試験はマークシートと記述方式です。
語彙・文法・読解などの理解度を測る筆記試験と英作文(100分)、会話や英文を聞いて質問の答えを選ぶリスニングテスト(約30分)があります。

<1級一次試験の問題>
まず、過去の主な問題形式を見ていきましょう。筆記試験は、以下の4つの大きな設問で構成されています。
問題①:短文空所に語句を補充(25問)
問題②:長文空所に語句を補充(6問)
問題③:長文の内容についての質問に対して最も適切なものを選択(10問)
問題④:英作文(指定されたトピックについての英作文を書く)(1問)

1級リスニングテストはPart1からPart4まであります。
Part1:会話を聞き、内容についての質問に対して最も適切なものを選択(10問)
Part2:長文を聞き、内容についての質問に対して最も適切なものを選択(10問)
Part3:Real Lifeスタイルの放送内容についての質問に対して最も適切なものを選択(5問)
Part4:インタビューを聞き、内容についての質問に対して最も適切なものを選択(2問)*解答時間は一問につき10秒となっています。また、放送回数は一回のみとなっているので気をつけましょう。

<押さえておきたいキー・ポイント!!>
1級は長文読解の問題が多くなっているうえ、問題①や問題②などの語彙を選択する問題では約10,000~15,000語レベルの幅広い語彙知識が要求されるため、難易度が高くなっています。まず、解答時間の配分をしっかりと考えましょう。長文読解のパートを落ち着いて解くためにも、語彙問題は考え込まず、自信が無くても埋めるようにして次の問題へ進みましょう。特に、長文読解問題が1級合格の鍵となっています。

―長文読解のポイント―
時間をかけてじっくり読む時間はありませんので、スキム・リーディングのトレーニングをしておきましょう。分からない単語があっても止まらず、要点を見つけ出して内容を理解していく必要があります。質問を先に読み、キーワードを長文中に探す方法も良いでしょう。
いずれにせよ、スピードが要求されます。英語で書かれた書物を数多く読むことによって、読むスピートはしだいに早くなります。英語雑誌や英字新聞(Japan Times: http://www.japantimes.co.jp/)などを使ってトレーニングしましょう。

―英作文のポイント―
英作文を書く時に注意するポイントは;
・Introductionから始め、body、そしてConclusionで終わることを心がけます。
・一つ一つの文章は長すぎず簡潔に。
・フォーマルな文体では、カンマを使いません。
・IntroductionやConclusionも含めて、少なくとも3つ以上のパラグラフで構成しましょう。
・過去問題集などを使って、何度も英作文を書く練習をしておきしましょう。

●英作文でよく使うLinking Words

☆順序を現す
・firstly :第一に
・secondly :第二に
・finally :最後に
・lastly:結論として、最後に
・eventually: 結局、ついに

☆一般的な話をする
・In general :一般的に、
・Usually :普通は、

☆対比する
・However:しかしながら 
・Nevertheless:それにもかかわらず、やはり
・On the other hand:一方では
・Whereas:~であるのに対して、
・yet:それにもかかわらず、しかし、
・in spite of:~にもかかわらす
・despite:~にもかかわらず

☆加えて意見を述べる
・In addition:加えて
・Also:また
・Moreover:そのうえ、さらに、しかも

☆例を出す
・For example:たとえば
・For instance:たとえば

☆(驚くべき)事実を述べる
・In fact :実は
・Actually:実は、実のところは
・As a matter of fact:実は

☆結果
・As a result:その結果
・Therefore:(それ)ゆえに、その結果
・Because of this:その結果
・Consequently:その結果として、従って

<押さえておきたいキー・ポイント・PartⅡ!!>
1級レベルになりますと、付け焼刃の試験対策勉強では歯が立ちません。膨大な語彙をできるだけ多くカバーするためにも、英語で書かれた書物を数多く読む努力を心がけてください。文法もこぼれのないように把握しておきましょう。ここでは1級レベルを目指す学習者の手助けとなる文法書・参考書、勉強法をお薦めします。

●『Advanced English Grammar in Use』(ケンブリッジ大学出版)
英語学習者のバイブルとして使われている質の高い文法書の上級編です。基本から複雑な文法までカバーし、トレーニングには最適です。

●『English Vocabulary in Use / advanced』
ケンブリッジ大学出版から出版されているボキャブラリーの本です。1級で出題される語彙は幅広く、参考書や単語練習帳のみで補うことは難しくなってきます。しかし、英検試験では、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治などの題材を扱うことが多いので、ジャンル別にボキャブラリーを学ぶことのできるこの参考書は、比較的覚えやすいスタイルになっています。

●英語のラジオを聴く
1級では実生活において聴こえて来るアナウンスなどのリスニングがあり、スピードや聴こえずらさに戸惑うこともあるかもしれません。ナチュラル・スピードに慣れておくためにも、実際にラジオの英語放送を聴いて耳慣れしておくことをお薦めします。BBCのラジオ4(http://www.bbc.co.uk/radio4/)では、トーク番組や朗読の番組が多く放送されているので、リスニングの練習には適しています。


<2級二次試験対策>
二次試験は個人面接形式です。面接委員は日本人と外国人各1名。
面接委員との簡単な日常会話の後、与えられた5つのトピックの中から一つを選び、スピーチを行います(その前に1分間の考慮の準備時間が与えられます)。続いて、スピーチの内容やトピックに関連した質問に答えます。約10分間の試験です。

<押さえておきたいキー・ポイント・PartⅢ!!>
1次試験とは異なり、文法・語彙知識だけではなく、社会的知識と論理性も問われる試験です。常に社会性の高い分野がトピックとなりますので、時事問題には敏感になっておきましょう。社会問題については、「なぜそう思うのか」また「それはどう解決できるか」など、自分の意見を深く述べられるようにする必要があります。


●一次 筆記試験とリスニングテストの合計点で判定。
●二次 質問応答(スピーチ、応答内容・発音の正確さなどを総合的に判定。)

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