英検準1級(英検(英語検定)対策基礎講座)

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英検準1級

<英検準1級の1次試験の構成について>
準1級の一次試験はマークシートと記述方式です。
語彙・文法・読解などの理解度を測る筆記試験と英作文(90分)、会話や英文を聞いて質問の答えを選ぶリスニングテスト(約25分)があります。

<準1級一次試験の問題>
英検準1級は、大学中級レベルと想定されている試験ですが、実際はそれよりも難しく感じるでしょう。準1級から問題文も英語で記されます、また準2級や2級と比較すると非常に難易度が高くなっているので要注意です。膨大なボキャブラリーの知識を要求される試験ですので、過去問題集などを解くだけでは合格を目指すのは難しくなってきます。日頃から、洋書を読んだりラジオの英語放送を聴くことを心がけるようにしましょう。

まず、過去の主な問題形式を見ていきましょう。筆記試験は、以下の4つの大きな設問で構成されています。
問題①:短文空所に語句を補充(25問)
問題②:長文空所に語句を補充(6問)
問題③:長文の内容についての質問に対して最も適切なものを選択(10問)
問題④:英作文(手紙やEメールの返信文を書く)(1問)

準1級リスニングテストはPart1からPart3まであります。
Part1:対話を聞き、対話についての質問に対して最も適切なものを選択(12問)
Part2:長文を聞き、内容についての質問に対して最も適切なものを選択(12問)
Part3:Real Lifeスタイルの放送内容についての質問に対して最も適切なものを選択(5問)
*解答時間は一問につき10秒となっています。また、放送回数は一回のみとなっているので気をつけましょう。

<押さえておきたいキー・ポイント!!>
準1級は長文読解の問題が多くなっています。問題①や問題②などの語彙を選択する問題にあまり時間をかけすぎると、押された時間で長文読解に取り組むことになってしまいます。長文のパートを落ち着いて解くためにも、30秒以上考えても分からない問いには、自信が無くても答えをうめるようにし、次の問題へ進みましょう。時間をかけて考えても分からない場合はよくあります。

―副詞―
準1級では難易度の高い副詞も登場しますので、しっかり覚えておきましょう。

・apparently:どうやら~らしい
・astonishingly:驚いたことに
・basically:基本的に、つまり、要するに
・certainly:確かに、間違いなく
・consequently:その結果として、従って
・definitely:確かに
・generally:一般的に
・inevitably:必然的に、確かに
・obviously:明らかに
・presumably:思うに、たぶん
・spontaneously:自発的に、無意識的に
・undoubtedly:疑いもなく
・ultimately:最後に、ついに、結局

―前置詞―

●名詞+前置詞
・demand for:需要
(例)There is a little demand for these products.
   (これらの商品の需要が少ない。)
・advantage of~:~の強み
(例)She had the advantage of a good education.
  (彼女は高学歴の強みがある。)
・increase in~:~の増加
(例)Increase in population is a serious problem.
(人口増加は重要な問題だ。)
・point in:目的、意味
(例)There is no point in giving him advice.
(彼にアドバイスしても意味が無い。)
・solution to~:~の解決法
(例)There is no solution to this problem.
  (この問題には解決法がない。)

●形容詞+前置詞
・accustomed to~:~する習慣 ~するのに慣れる
(例)I slowly grew accustomed to get up early.
  (私は少しずつ早起きするのに慣れてきた。)
・devoted to~:~に献身的な
(例)They are devoted to their children.
 (彼らは子どもたちに熱心だ。)
・eligible for~:~の資格がある
(例)They are eligible for membership.
(彼らは、会員になる資格がある。)
・responsible for~:~の責任がある
(例)He is responsible for taking the initiative at the meeting.
  (彼は会議のイニシアチブを取る責任がある。)
・keen on~:~に熱心で、夢中で
(例)I wasn't so keen on going to the party.
  (私はパーティに出席するのはあまり乗り気ではありませんでした。)

●動詞+前置詞
・accuse of~:~を告発する、非難する
(例)She accused him of lying.
(彼女は彼が嘘をついていると非難した。)
・approve of~:~承認する、賛成する、
(例)They didn't approve of my idea.
  (彼らは私のアイデアに賛成してくれなかった。)
・consist of~:~(部分、要素)からなる
(例)The committee consists of ten members.
  (この委員会は10人のメンバーで構成されています。)
・suffer from~:~で苦しむ、病気になる
(例)They are suffering from poverty.
 (彼らは貧困に苦しんでいます。)
・contribute to~:~に寄付する、貢献する
(例)We should contribute to world peace.
(私たちは世界平和に貢献すべきだ。)
・specialize in~:~を専攻する、得意とする
(例)The cafe specialized in tea.
  (そのカフェは紅茶専門店である。)

―手紙やEメールの返信文を書く―
準1級試験では、英作文問題が出題されます。内容は主に手紙やEメールに対する返信文を書くことです。特に難しい問題ではありませんが、あせらず、送信者の質問に漏れなく答えることが重要です。

書き出しは「Dear~,」。「~」の部分に相手の名前を書きます。相手のHow are you?という挨拶には、「I'm fine, thank you.」あるいは「I'm doing well.」など、なんらかの形で返答してください。

相手の質問には、すべてに答えなければなりません。また、知る限り難易度の高い文法を使って、採点者へ文法理解をアピールするとよいでしょう。

<・Best wishes ・All the best ・Looking forward to hearing from you >などを使って手紙やEメールをしめる短い挨拶も忘れずに書きましょう。


<押さえておきたいキー・ポイント・PartⅡ!!>
準1級レベルになりますと、付け焼刃の試験対策勉強では歯が立たなくなります。しかし、膨大な語彙をカバーするには効率良く学んでいく必要もあります。文法もこぼれのないように把握しておきましょう。ここでは準1級レベルを目指す学習者の手助けとなる文法書・参考書、勉強法をお薦めします。

●『English Grammar in Use』(ケンブリッジ大学出版)
英語学習者のバイブルとして使われている質の高い文法書です。学生時代や学校で取りこぼしてしまった文法まで、くまなくカバーし、謎を解決してくれます。準1級に必要な文法は、この一冊で間に合うでしょう。

●『English Vocabulary in Use / upper-intermediate・advanced』
ケンブリッジ大学出版から出版されているボキャブラリーの本です。準1級で出題される語彙は幅広く、参考書や単語練習帳のみで補うことは難しくなってきます。しかし、英検試験では、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治などの題材を扱うことが多いので、ジャンル別にボキャブラリーを学べるこの参考書は、比較的覚えやすいスタイルになっています。

●英語のラジオを聴く
準1級では、実生活において聴こえて来るアナウンスなどのリスニングを取り入れており、始めはそのスピードや聴こえずらさに戸惑うこともあるかもしれません。ナチュラル・スピードに慣れておくためにも、実際にラジオの英語放送を聴いて耳慣れしておくことをお薦めします。BBCのラジオ4(http://www.bbc.co.uk/radio4/)では、トーク番組や朗読の番組が多く放送されているので、リスニングの練習には適しています。


<2級二次試験対策>
二次試験は個人面接形式です。
面接委員との簡単な日常会話の後、4コマのイラストの展開を英語で2分間説明します(その前に1分間の準備時間が与えられます)。続いて、イラストに関連した質問が1問、カードのトピックに関連した受験者自身の意見を問う質問が2問、カードのトピックにやや関連した社会性のある意見を求める質問が1問、計5つの質問に英語で答えます。約8分間の試験です。

<押さえておきたいキー・ポイント・PartⅢ!!>
・If you were ~, what would you do?
(もしあなたが~だったら、あなたはどうしますか)

これは、「イラストの中の登場人物があなただったらどうしますか?」という質問で必ず使われるかたちです。現在または未来のことに関して、非現実的な仮定をするとき、条件節では動詞が過去形に、帰結節ではwould+動詞の原型のかたちをとります。

(例)If you were the person in the fourth picture, what would you do?
  (もしあなたが、この4つ目の絵の中の人物だったらどうしますか?)

・応答の仕方
上のような質問に対しては、『私だったら~するだろう』と答えます。
(例)I would complain that I have been unfairly treated.
  (私だったら、自分が不当に扱われていると苦情を言うだろう。)
(例)I would buy a country house, if I became a millionaire.
(もし私が百万長者になったら、田舎に邸宅を買うだろう。)

合否の判定
●一次 筆記試験とリスニングテストの合計点で判定。
●二次 質問応答(応答内容・発音・語い・文法・語法・コミュニケーション意欲や態度の評価)などを総合的に判定。

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